虫の国家ゲータルドの「余所者の王子」。22歳。
大雑把で雑。飄々としている。一人で勝手に行動するタイプで、ふらふら町に出向くことも多い。人懐っこげでノリもいいが、心の中のテンションは一定で冷めている。人前では崩れた敬語で話すが、本来は生意気で挑発的な話し方。
立場上敵が生まれやすく、陰で蔑む者もいる。アドニスはその声を全く気に留めていないが、自分の立場を脅かす相手に対しては保身のために密かに再起不能にすることがある。
手首に花弁を咲かせることで両手から様々な効果の毒を出すことができ、あまりに強力なためパンドラ(ペiンiドiラiー♀)以外の毒虫にまで効く。高揚すると体中に花弁が咲く。

ストーリー

出身は花の国であり、庭の花を徒に毒で枯らして遊ぶことを心配される、「花弁の咲き方が散らかって醜い」子供であった。
6歳のある日、当時のゲータルド国王女パンドラ(ペiンiドiラiー♀)に気に入られようとした兵士に両親を殺されて攫われた。パンドラの父であるゲータルド王は少年を親族へ返そうとしたが誰も引き取りたがらないため、償いとして少年を孫に迎え入れた。
祖父となったゲータルド王はアドニスの心の負担を減らそうと、彼の記憶の一部を取り出し保管した。そのためアドニスは両親についての記憶や悲しみが薄く、己を薄情と考え苛まれ続けることとなる。
自分のために荒野に作られた植物園で、心の穴を埋めるように密かに花をいたぶって遊ぶことが日課となっていたある日、会うことを禁じられていたパンドラが現れその姿を目撃される。咎めるどころか共犯を重ねる彼女に惹かれ、義祖父の目を盗んで彼女に会うようになり、彼女に弄ばれ心を乱される少年時代を送る。
16歳の夜、自分たちを終わらせるべく初めて関係を持つ中で心中を企てるが、毒が効かず失敗に終わる。一線を超えても自分は何も変わらないことに気が付いたアドニスは、実の親の仇、そして継母であるパンドラへの愛に覚悟を決める。
ある朝、ゲータルドの王はパンドラの寝室にアドニスの花弁が散っていたことを知り、事を悟る。自分の為に泣き崩れ、パンドラを死罪にすると激昂する義祖父と激しく言い争う中で、アドニスは義祖父を手にかける。

獣人モード

性質 渇欲
顕現するのは飼いならす己の獣性と花の民への嫌悪感。
周囲の花を枯らせて自分の力として吸収する。鞭ではなく毒が伝う鎖でぶん殴る。
この姿をパンドラは「天使みたいね」と言う。
「罪人の手錠と従順の首枷、好きな方を選びなよ」

原形時

動作が荒っぽい。棘の鞭を刺して相手を引き寄せ、毒で動けなくなったところを蹴って鞭から抜いたりする。鳴き声は何故かタiマiゲiタiケ・モiロiバiレiル風。

マーク(魂の形)

獣人モードへの変化時に頭上に現れる。

実デ