ウツツ国にある小さな漁村の「海の神様」兼、ウツツ国の最も大きな密教寺院における「偶像」の「配偶神」。
非常に人好きで利他的。おっとりした優しい話し方をする。万能型の天才な上に努力家だが、嫉妬されたり、不幸な事故やいざこざの中心となりがちで、一人で全てを抱え込む癖がある。人の世で生きることを選び自分を押し殺し続けた結果本能が壊れ、深海の「絶対的な無」を恐ろしく感じ帰れなくなってしまった。

ストーリー

190年前の話。ある漁村で、多くの人が亡くなる嵐が起きた。同時刻に海岸から這いずり上がってきた裸の少年は、身体の周りに風の渦を纏っていることから災殃の子と呼ばれ、悲しみ怒る人々に殺されそうになった。弔いのため村を訪れた都の高僧が彼に神力を見出し、いつか必ずこの村の役に立たせるからと人々を説得し、稚児として寺院に迎えることにした。
殃(わざわい)を祓う力を身に着け、人々に仕えなさい。そう願われ「斎殃」と名付けられた彼は、彼を引き取った九輪(ヨiルiノiズiク♂)の元で力を操るための過酷な修行を積んでゆく。
曼荼羅(ホiウiオiウ(♀))の世話役の九輪は、やがて斎殃が通常の10倍かけて歳を取る1000年種であることに気がつく。幾度となく繰り返される曼荼羅の世話役の跡目争いを終わらせるべく、九輪は斎殃を曼荼羅の配偶神に擁立しようと画策する。

実デ